Drupal で、エントリーのフッタ（リンク）を作る。

このブログの個々のエントリーの最後には必ず Posted on yyyy-mm-dd by 投稿者名 | カテゴリ名 | 新しいコメントの追加 | パーマリンク | 印刷用ページ | 人気blogランキング | はてブに追加 | はてブ数 という書式のフッターが付くようにしている。Movable Type のデフォルトのテンプレートの形式に近いものだ（はてブとかランキングとか枝葉はついていますが）。これと同じものを Drupal で実現するにはどうしたらいいのだろう？ヒントはテーマにありそうだ。具体的には、_phptemplate_variables の中でこのフッターを1行を表す変数（例えば $node_footer で、$node_footer の中には HTML 文が入っている）を定義し、node.tpl.php で使用する。 ここで、リンクの作成方法が Drupal 独特のものである。Drupal 流のスマートなリンクの記述の仕方は、array() を使うというものである。 Drupal では各種の定義に関するものはほとんど array()、つまりハッシュ変数で定義するようになっている。この array() がネスト構造になるために、それが Drupal のとっつきにくさ（私も未だ慣れない）でもあり、今までにないプログラミングパラダイムを可能にしている。PHP の言語構造と合ってはいるが、ここまで徹底してなんでもかんでも array() を使うと、Drupal とは PHP の文法を借りた Drupal というスクリプト言語と考えた方がいいかもしれない。つまり CMS 用の記述言語として Drupal が登場してきたのである。 さて、次に紹介するコード（実際にこのブログのフッタとして template.php に書いたもの）では、

1. template.php の中の _phptemplate_variables で $node_footer を定義するために、
2. switch 文を使って $hook の内容を調べて $hook == 'node' （つまり case 'node': ）であれば、
3. $node_footer = array(...) を定義する。array(...) の中には、各種のリンク要素が入る。
4. そのリンク要素はどのように記述するかというとやはり array(...) であり、その書式は フッタの HTML ＝ array(リンクの名前=>array('href'=>リンク, 'title'=>タイトル)) となっている。
5. フッタの HTML ＝ array(...) の中は、
   リンクの名前=>array('href'=>リンク, 'title'=>タイトル),
リンクの名前=>array('href'=>リンク, 'title'=>タイトル),
リンクの名前=>array('href'=>リンク, 'title'=>タイトル),
...
   と、繰り返し書くと個々の array(...) で定義したリンクを連結してくれる。
6. 最後に、これが大事なのだが、上で定義したフッタの HTML を　phptemplate_links に引数として渡す。phptemplate_links は、Drupal の theme_links 関数を Drupal のテーマの中 （template.php） からオーバーライドするものである。

以下がコード全体。