以下に、ケータイのサイトを開発する上で、ケータイならではの考慮すべきポイントを簡単に挙げてみた(リンクはこのサイト内での技術情報)。
- ケータイからサーバに送られてくる、CGI 環境変数の UserAgent の種類(ブラウザ名)
- 各ケータイキャリア毎の IP アドレス(PC と連携するときに、ケータイからサイトにアクセスしてきたか、PC からアクセスしてきたかサーバ側で判別するのに必要)
- 各ケータイの機種ごとの画面サイズ(特に横幅、これは最近の機種であれば UserAgent から取得できる)
- サポートする画像形式(JPEG / PNG / GIF)
- 1 画面の最大受信サイズ(バイト数)
- 機種ごとに使えるカラーの違い
- 各キャリアの絵文字の違い(同一キャリアだとしても、ケータイの世代ごとに使える絵文字が違います)
- 各キャリアのメールアドレス体系(iモード / i-mode メールは RFC に準拠していません)
- 使える文字コード(シフトJIS、UTF-8 など)
- 使える文字の種類(全角、半角)
- ケータイのキーパッドでも入力しやすくする工夫(PC にはない、アクセスキーの考え方のこと)
- ケータイネイティブ機能との連携(mailto: でメーラーが起動するとか、Java アプリが起動できるとか、tel: で電話の発信ができるとか)
- 公式サイトと勝手サイトの考え方、取得できる情報の違い
- セッション管理(ケータイは基本的に cookie が使えないから)
最近は、パケ放題などのプランが出てきたので以前ほどは、ページ内のパケットを減らす努力(改行はケータイに送らない、コメントは入れない、など)はしなくてもよくなってきたのではと思う。
このノウハウは、拙作の 「ケータイをシステム手帳にバージョンアップする」 サイト
i-Services の構築から得られたノウハウである(このサイトのメインのターゲットはケータイだが、ケータイと PC 両方からアクセスできるように作ってあるので、両方で試してみて欲しい)。ノウハウとしては、かなり凝縮されている。
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