オープンソース CMS(Contents Management System)である
Drupal を Fedora Core 6 にイントールする方法のメモ。ブログ=Movable Type の次は CMS、その中でも今のところ Drupal で決まりだろう。この波はこっそりやってくるのだ。だから本音としてはあまり言いたくはないが、有益な情報はできるだけオープンにすることが私のスタンスなのだ。きれいなアーキテクチャの手本のような造り、それが Drupal。
ちなみにカタカナ英語でどんな風に読むのかいろいろと議論があって日本の公式サイトでは「ドルーパル」になったというのをみたことがあるが……………より英語に近い表記は「ドゥルパル」だろう。私が発音するとしたら出だしは「ドゥ」と「デュ」を混ぜたものに近いかも。ゆえに
デュルパル。要は「D」だ(笑)
※Drupal のリード Dries Buytaert 君と話したら、「英語圏でさえも Drupal はなんて読むのかわからないと議論になることがある」といっていた。
環境としては主に LAMP 環境(Linux + Apache + MySQL + PHP)で動く。Drupal 自体は PHP で書かれているし、MySQL のほか PostgreSQL でも動く。ちなみに当然 PHP から MySQL を呼び出す「MySQL extension for PHP」も入ってないといけない。
以下は
Fedora Core 6 上でインストール手順。
- Drupal の本家サイト https://drupal.org/から、最新バージョンの Drupal を取ってくる。今回は正式リリースの 5.1 を入れることにした。
- 展開したディレクトリの中身、すなわち index.php を含めたファイル、サブディレクトリ全部を /var/www/html にコピー。ブラウザからのルート=/var/www/html=「Drupal の個々のディレクトリ、ファイルが詰まったもの」であることに注意。
- Drupal 用のデータベースの作成。データベースの名前は drupal としよう。
# mysqladmin -u root -p create drupal
- mysql -u root -p で MySQL にログイン。以下を実行。赤字のところは自分の環境で設定するところ。実行して Query OK, 0 rows affected (0.xx sec)と表示されればうまくいっている。
GRANT SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE, CREATE, DROP, INDEX, ALTER, CREATE
TEMPORARY TABLES, LOCK TABLES
ON <font color="red">drupal</font>.*
TO '<font color="red">root</font>'@'localhost' IDENTIFIED BY '<font color="red">password</font>';
- 従来は /var/www/html/sites/default/settings.php を直接編集していたが、バージョン 5.x からは初回時 https://yourdomain.com/ にアクセスすると設定画面から設定できるようになった。ただしデフォルトだと/var/www/html/sites/default/settings.php に書き込み権限がないから書き込みできるようにしろと言ってくる。うむむ。まぁ、仕方ないので属性変更だけはしよう。それで、設定が終わるとまた書き込み権限をはずせといってくるのでそれに従う。
- あとは https://localhost/ か、https://yourdomain.com/ にアクセスすれば(←URL 名は Drupal をインストールしたディレクトリに適宜変更のこと)、最初の画面が出てくるからそこの create new user リンクから管理者となるユーザーを作って終了。Drupal の場合は一番最初に作ったユーザー名が管理者となるから、admin とか無難な名前を付けておいた方がいいように思う。
- 上のスクリプトで、ユーザー名 root のパスワードは password に変更されることに注意。
Updated: 2007/06/18
Created: 2006/12/20
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